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2008/08/29 金

煙とバカ昇りま〜す

【みゃ長の独り言】

「コレはダメ!」「アレはダメ!」と言われると、「じゃコレならどう?」「だったらこうしよう」といろいろ考え、規則の制限内の限界ギリで遊んでいた子供の頃だった。
「そこまで言われるんなら、もう、や〜めた」ということをなかなか言わなかった。
そのかわり、怒られる回数はとてつもなく多かった。
どうしたら怒られないのか、怒られないようにしようとかは絶対に考えなかった。
そんな子供時代だった。

それは今年の四月であった。
日立柏サッカー場の増改築計画について報告があった。
『増改築計画については実行の方向で検討しているが、今年に入ってからの経済状況の急激な悪化等により、現段階で増改築を行うとの決定に至らず。皆様方にご期待を抱かせる発言をしたけど、心からお詫び申し上げます』というコメントが、オフィシャルに発表されたのであった。
ガックリした・・・なんてことはナイ。
とにかく日立台でサッカーが観れるなら問題ない。
まあ、器が小さいという悩みではあるが、まずここを満員にして実績をつくり、そして再度検討してもらえばいいこと。
俺が気になったのは、コメントの最後の部分なのだ。
それがコレ↓。
『なお、大規模な改修は出来ませんが、当面はわずかなりとも観戦環境の改善に努めてまいりたいと存じますのでご理解下さいますようお願い申し上げます』
これを見たとき、ピンときたね。
大規模な改修は出来ません・・・が、小さい改修をする。
そうだ、小さな改修を俺達でやろうってな。
器がちいさいなら工夫しろってんだよ。
部屋が狭いから、押入れ改造して寝室にする貧乏人っていただろ。
それ!それっだてんだよ。
そこで考え付いたのが『御柱大作戦』である。
高さ四メートルの柱をスタジアムの最前列に取り付けてしまおうというものである。
柱の上部ハシゴ状になっているので、その柱には5人くらいはぶらさがることができるのである。
そいつを、よせばいいのに太陽工務店の大道具製造担当部門に三本発注したのである。
「あいかわらずムチャいうなあミャチョウは。仕方ないや、つくりましょ」と大道具製造担当部門の部門長が言った。
三本ということは、15人はぶらさがれるということである。
つまり日立台の収容人員が約15,000人だとすると、観客動員数が15,000とんで15人となるわけである。
どうよ小さな改修工事でしょ。
自分達でやっちゃった。
将来的には、無理だけど100本つくってみい。これで収容人員150人増しですよ。
そうだ、ちょっとまって。柱をもう一本たてて、4本支柱の上に板のっけりゃロフトに大変身。
ちょっとした二階建てスタジアムじゃん。
(チーム関係者諸君。そこまではやらないから心配しないでちょ・・・。)
しかし、どうやってスタジアムに持ち込むかが一番の問題であった。
見つかりゃ一発アウトでしょ。でも、その駆け引きがまたたまらんのです。

さて『御柱大作戦』決行当日。
しっかし、なんじゃい、この雨。
『御柱大作戦』を決行したFC東京戦は、記録的な大雨であった。
ちょっと躊躇した。
柏の葉の屋根からロープをかけブランコをしたときも、トロッコで滑り降りた「インディージョーンズ」のときも事前にリハーサルをやった。
しかし、今回はリハーサル時間がない一発本番。
スタジアムプチ改修工事第一弾だもん。こんな美味しいことはない。
俺、頑張る!やる!
柏バカ一代のとき登って唄う。
そして、その時間が来た。
柱に手をかける。足かける。雨つよい。視界不良。
柱のてっぺんは想像以上に高い。
ハタで見てるより高く、ゆれる。そして、なにより怖い。なんといっても、柱が雨で滑るのだ。
下から見上げているメンバーたちは、柱のてっぺんで逆立ちしろなんていうけど、柏バカ一代のコール出しで精一杯です。
これ以上ムリでありました。
「柏ってナニやってんだ」とか「バッカだな〜」って意見がほしかったんだな。
煙とバカは高いところに上るとは、よく言ったものだ。

さて肝心の試合であります。が・・・・・・忘れちゃった。
毎日を楽しく過ごすためには、小さな喜びの発見であるということ、そして更に追求するならば危険がつきものということを子供時代経験から学んだのであった。
さて、次は観覧車だ。頼んだぞ大道具製造部門!