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2007/12/13 木

J2回想録Vol.4 サクランボに闘魂ビンタ

【みゃ長の独り言】

去年の出来事を思い出してコラムにする『J2回想録』のVol.4です。

俺たちは、毎回、開門前にミーティングを行っている。
そのミーティングは、吾朗ちゃん(仮名)の気合いの入る話ではじまる。
そして、ミーティングの最後には、アントニオ猪木じゃないけど、メンバーへの“闘魂ビンタ“で終わる。
”闘魂ビンタ”とは、まず、その日の気分で、5人のメンバーをランダムに呼び出し、前に並べる。
そして、他のメンバーの前で闘魂注入のビンタ、5人連続して頬をはるのだ。
当然、おもいっきりである。
ビンタされたメンバーは「オッス!ありがとうございます!」と大声で叫び、よっしゃ!という気持ちで試合に皆で挑むのだ。
試合前に、結構気合いが入り、いいものであった。

そう、あれは、第四クールの山形に行ったときだった。
いつもどおり開門前のミーティング、吾朗ちゃんの話ではじまる。
なかなか山形に勝てない俺達は、今回、やたら気合いが入っていた。
吾朗ちゃんの話の息継ぎごとに「押忍!」という合いの手をメンバー全員で叫ぶ。
はたから見ると、まるで暴走族の集会であった。
まあ、ほとんどがそんな連中なので、そうなるのが当たり前といえば当たり前であった。
吾朗ちゃんの話が終わりかけていたころ、背後から俺の耳元で誰かが囁いてきた。
「あの〜、そろそろ事前搬入の×△**@・・・・・・」
しかし、「オッス!」というメンバーの声でかき消され、ほとんど聞き取れない。
「ダンマクの張り場所について×△**@・・・・・・」
これも、「オッス!オッス!」でかき消される。
そうこうしているうちに、吾郎ちゃんの話も終わり、闘魂ビンタの時間になった。
「ヨッシャ!気合い一発、闘魂ビンタ!今から呼ぶモンは前へ出ろっ!」
メンバー全員で「オッス!オッス!」の連呼であった。
「よーし、そのオッス!は<俺を選んでください>という意味だな?」
更に「オッス!オッス!」とこたえるが、本当にそう思っているのかは?がつく。
まあ、試合前の縁起モンだからと、吾郎ちゃんは5人のメンバーを選ぶ。
呼ばれたメンバーが前に出て、横一列に並ぶ。
いよいよ、闘魂ビンタがはじまる。
一人目、ビタ〜〜〜ン!「押忍!ありがとうございました」
二人目、ビタ〜〜ン!「オッス!」
吾朗ちゃんの張り手は、日本刀のようにメンバーのホホを切り裂く。
続いて三人、四人目にも闘魂ビンタ。
吾郎ちゃんが、テンポよく最後の五人目を張ろうとしたとき、五人目のメンバーの後ろに立っていた俺の耳元で、再び囁きが聞こえてきた。
「あの〜、ダンマクの張る場所を・・・×△**@・・・・・・」
「はあ〜?何言ってるのか聞こえないつ〜の」といいながら、俺はそいつを前へ引っ張り出した。
五人目、ビタ〜〜〜ン!「オッス!」
六人目、ビタ〜〜〜ン!「・・・・・・」
・・・ン?六人目?なぜか今日は六人目がいた。
そして、オッス!の声も途絶えた。
その場に倒れ、眼鏡が外れ、サクランボ色に染まったホホを手でおさえた六人目が言った。
「・・・・・・事前搬入の時間になりましたので、・・・ご、御案内いたします」
そうです、なんと六人目は、山形の純朴青年そうな警備員だったので。
俺が、話し声が聞こえないと思い引っ張ってしまったため、闘魂ビンタの列にまぎれてしまったらしい。
青年よ、ゴメン。
なんと、この警備員の名前が”佐藤にしき”・・・というオチはなかった。